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ピル(OC) について

ピル

2019.09.03


OC とはOral Contraceptives の略で低用量経口避妊薬または低用量ピルのことです。

OC は現在日本で使える避妊法の中で最も確実で安全性の高い方法の1つです。

OC は主に排卵をおさえて妊娠をふせぎます。OC に含まれる2 つの女性ホルモン、

卵胞ホルモンと黄体ホルモンが脳下垂体にはたらきかけて卵胞を成熟させるホルモンの分泌をおさえます。そのために卵胞は成熟せず、排卵がおこらなくなるのです。

OC は正しく服用すれば99%以上の高い避妊効果があります。(コンドームは一般的な使用で15%ほど失敗:妊娠してしまう可能性があると言われています。)

OC には避妊のほかに、女性のからだによい利点(副効用)があることが知られています。

l 月経周期が正しくなる

l 月経困難症(月経痛など)が改善される

l 月経量が少なくなる

また一部のOC では下記の作用も認められています。

  • ニキビが改善される
  • PMS(月経前のイライラ・むくみなどの症状)が改善される

OC を飲み始めてから起こる主な副作用(吐き気、頭痛、胸が張るなど)は、マイナートラブルといわれ、服用開始してから3ヶ月以内に大部分がおさまります。まずは、3ヶ月間継続してみましょう。

 

OC の種類

OC はその成分(黄体ホルモンの世代)やホルモン量によって特徴や副効用が異なります。

どのOC にも含まれるエストロゲンという女性ホルモンの量が少ない方が吐き気などの副

作用に加え血栓症などの重篤な副作用リスクが少ないことから、近年では低用量(EE30~50μg)・超低用量(EE20μg)のOC が主流になっています。

 

第一世代:ノルエチステロン

世界で最初に開発された黄体ホルモンです、

男性ホルモン作用がある為、活力にはいいとされている一方で、体重増加・多毛などの副

作用を示す場合があります。

 

第二世代:レボノルゲストレル

世界的に最も汎用されている黄体ホルモンです。

第1世代よりも黄体ホルモンの活性が強いと言われています。ホルモン変動を体内に似せ

ている3相性タイプもありますので、不正出血を起こしたくない人にも選択しやすいのが

特徴です。また第一世代と同じで男性ホルモン作用がある為、活力にはいいとされている

一方で、体重増加・多毛などの副作用を示す場合があります。

 

第三世代

第一、 第二世代に比べて男性ホルモン作用を少し弱めているため、体重増加や男性化兆候の副作用が少なく、ニキビにも効果があるとされています。

 

第四世代

最も新しい黄体ホルモンで、男性ホルモン作用がなく、男性ホルモン作用を抑える抗アン

ドロゲン作用があるので、ニキビへの効果が期待されます。

また、月経前のむくみやPMS のイライラなどの精神症状にも効果が認められているのが特徴です。男性ホルモン作用を抑えるので、稀に性欲減退を訴える方もいます。

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